「この戦争は、ある男が選んだもの」 バイデン大統領が国連で演説
ニューヨーク=下司佳代子
米国のバイデン大統領が21日、ニューヨークの国連本部で開かれている国連総会で演説した。ロシアのウクライナ侵攻を非難し、機能不全になっている安全保障理事会の改革を訴えた。侵攻で拍車がかかった食料危機への対策として、人道支援などの大型投資も打ち出した。
バイデン氏は「この1年は激動だった。食糧難の拡大と記録的な大洪水、干ばつ、新型コロナウイルスによるインフレと残忍で必要のない戦争。この戦争は、ある男が選んだものだ」と語り始め、冒頭から強くロシアとプーチン大統領を批判した。
ウクライナ情勢では、ロシアのプーチン大統領が21日、予備役を招集する方針を示し、ウクライナ東部や南部で親ロシア派が「ロシアへの編入」を求めて実施する住民投票への支持も表明した。バイデン氏はこの住民投票は「偽物」だとして、国連憲章違反だと強調した。
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