岸田政権が原発の新増設に向けて動き出した。候補として示すのが「次世代革新炉」。従来の原発と何が違うのか。どれも課題が山積するが、すでに「本命」は絞り込まれている。
「新たな安全メカニズムを組み込んだ次世代革新炉の開発・建設など今後の政治判断を必要とする項目が示された」
8月24日、脱炭素に向けた施策を議論する「GX実行会議」で、岸田文雄首相はこう述べた。これまでは新増設や建て替え(リプレース)は「現時点で想定していない」としており、原子力政策の転換を印象づけた。年内にも結論を出すという。
岸田首相は「次世代革新炉」について、それ以上は踏み込まなかったが、原発推進の旗を振る経済産業省は布石を打っていた。
4月には原子力政策を議論す…
【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら