思い出の手掛かりを捜して枯れ沢を歩く 山梨・道志村の女児不明3年

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池田拓哉
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 千葉県成田市の小学生小倉美咲さん(不明当時7)が2019年9月、山梨県道志村で行方不明になって21日で3年になった。今年4月以降、山中で人骨が見つかり、県警はDNA型鑑定で「死亡」と判断したが、今も美咲さんの遺品を捜そうと山に入る人がいる。

 美咲さんの遺骨が複数見つかった、キャンプ場近く。16日午後1時ごろ、枯れ沢付近から、一人の男性が下りてきた。約4時間かけて周辺の斜面や登山道を歩いていたという。

 栃木県壬生町のイチゴ農家、松尾拓也さん(36)。美咲さんが行方不明になった直後、ボランティアで捜索に約2週間加わった。以前から病気の子どもの支援などに取り組んできたこともあり、「子どもの命を救う力になりたい」との思いだったと明かす。

 県警の捜索が7月初めに終わり、枯れ沢周辺の規制線は解除された。それを知った松尾さんは今月、イチゴ苗の定植作業が一段落し、時間の余裕ができたので、軽自動車で村に駆けつけたという。

山中に設けられた小さな祭壇

 「自分も山に入る環境が整っ…

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