甲の古墳人も紹介 金井東裏遺跡の企画展、渋川で

前田基行
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 レーダー探査で地中に古墳1基が埋まっていることが新たにわかった群馬県渋川市金井東裏遺跡について、これまでの調査成果などを紹介する企画展が、市本庁舎1階の市民ホールで29日まで開かれている。

 同遺跡からは2012年に、古墳時代の人骨が甲(よろい)をまとった状態で見つかった「甲を着た古墳人」や、「首飾りの古墳人」など貴重な出土品が相次いで発掘されている。いずれも6世紀初めの榛名山の噴火による火砕流に巻き込まれて亡くなったとみられている。

 企画展では、今年2~3月に行った地中レーダーの探査成果をまとめたパネルを始め、「甲を着た古墳人」が見つかったときの状態を再現した等身大のレプリカや、人骨をもとにつくった男女の復顔像などを展示。復元した甲を試着できる体験コーナーもある。

 市文化財保護課の担当者は「全国的にも珍しい遺跡が地元で発見されたことを知ってもらい、歴史や文化に関心を持ってもらえれば」と話している。(前田基行)

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