今夏の参院選では、比例区で初めて議席を得た参政党など小政党の存在にも注目が集まった。掲げた政策やアピールの手法は既成政党とどう異なり、どんな人たちが支持したのか。
参政党やNHK党などの特徴は、「自分も参加している」と支持者に感じさせたことでしょう。これまで選挙や政治とは縁遠いと思っていた人たちに、アプローチできた。そういう意味では、既存政党が見習うべき点も多くあります。
参政党の選挙は、見る限り党から指示があって動くのではなく、企画は現場に任せていました。街頭演説でも一方的に話すのではなく、集まった人の質問にその場で答える。選挙期間中の屋内の個人演説会で、聴衆から参加費を取ることがあったのも珍しいことです。「自分たちがつくる政党だ」「自分たちがこの選挙をつくっているんだ」という実感や達成感があったはずです。
後半では、政治学者の安野修右さんが、「保守的だけど自民党には好意的でない」人たちの投票行動について語ります。文筆家の古谷経衡さんは、参政党のどんな政策が支持されているのか、分析します。
「参加」は選挙にかぎりません…