41歳のオオサンショウウオ、世界最高齢の産卵 広島・安佐動物公園

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黒田陸離
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 広島市安佐動物公園安佐北区)で飼育されている国の特別天然記念物オオサンショウウオで、41歳のメスの「イガグリ」が1日に15回目の産卵に成功した。産卵は2年ぶり。年齢が分かる個体では世界最高齢の産卵記録を更新したといい、オオサンショウウオの生態の解明につながると注目が集まっている。

 園内の水槽ではオオサンショウウオの卵を展示している。受精した卵は直径2~3センチ。ゼリー状の膜に覆われつながっている。中には5ミリほどの卵黄があり、わずかだが小さい幼生も確認できる。水中に浮かぶ様子は、真珠のようだ。

 園では現在、約500匹のオオサンショウウオを飼育。1979年から産卵を成功させており、その数は計100回を超える。

 今年は先月以降、3匹のメス…

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    太田匡彦
    (朝日新聞記者=ペット、動物)
    2022年9月13日11時9分 投稿
    【解説】

     安佐動物公園(広島市安佐北区)におけるオオサンショウウオの飼育・繁殖は、希少な野生動物の生息域外(動物園)での保全が、生息域内(動物が本来暮らしている自然環境)での保全に結びついている、先駆的な事例と言えます。  安佐動物公園がオオサン

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