辺野古のサンゴ移植、国の申請を不許可 沖縄県「工事は不可能」

沖縄はいま

国吉美香
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 米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画をめぐり、沖縄県は5日、防衛省が申請した約8万4千群体のサンゴ移植を不許可にした。対象のサンゴの生息域は、辺野古沖で判明した軟弱地盤のために地盤改良が必要な区域で、県は「工事を実施することは不可能」と判断した。

 防衛省による改良工事のための設計変更申請は、県が不承認とし、軟弱地盤がある区域の埋め立て工事は進められない状況にある。国は対抗措置に出て、国と県の争いは法廷闘争に発展している。県は不許可にあたり「工事を適法に実施する法的地位をいまだ取得していない」とも指摘した。

 軟弱地盤区域のサンゴ移植の申請は3回目で、いずれも不許可とされた。防衛省はサンゴが成長し対象が増えたとして、過去に申請した約3万5千群体の約2・4倍にあたる約8万4千群体の移植を、今年7月に県に申請していた。(国吉美香)

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