米国、コロナで小学生の学力低下 「20年前の水準になっている」

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ニューヨーク=遠田寛生
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 2022年の米国の9歳児の平均的な学力が、新型コロナウイルスの感染拡大が本格化する前の20年と比べて記録的な低下を示した、と全米教育統計センター(NCES)が1日、発表した。コロナ禍は、対面授業が再開されてもなお、米国の教育現場に深刻な影響を与えている。

 全米学力調査で小学4年生に相当する9歳の算数と英語の読解力を調べたところ、どちらも平均点が下がっていた。

 落ち幅は100点満点中英語が5点、算数は7点で、同センターは「英語読解の落ち幅はこの30年で最も大きく、算数が(前年から)下がるのは調査を開始して以降初めて」と説明している。

 センターのダニエル・マクグラス副理事は「50年ほど続く我々のプログラムで、最も(成績が)下がった年の一つになった。22年の生徒の学力は、20年前の水準になってしまっている」と懸念を示した。

 センターは、学力低下の原因はリモート授業が増えたからだと分析している。

 調査では、7割の生徒がリモ…

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