円安のメリットはどこへ 輸入コスト増 輸出企業も恩恵減る?

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山本恭介
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 急速に進む円安に、企業からは悲鳴があがっている。飲食店などの内需系産業のみならず、業績が押し上げられる輸出企業にとっても、かつてのように恩恵ばかりではないようだ。

 新型コロナウイルスウクライナ情勢の影響で高騰している資源価格に、円安が追い打ちをかけており、マイナス面が大きくなっているからだ。円は24年ぶりに1ドル=140円台まで下落し、歯止めはかかっておらず、企業経営にさらなる影響がありそうだ。

 東京商工リサーチが、5907社から回答を得た調査(8月1日~9日)によると、円安相場(7月中旬時点、1ドル=137円前後)が、経営にマイナスと答えた企業は、48・7%と約半数を占めた。6月時点の調査(1ドル=130円前後)から2ポイント悪化した。

 プラスと評価する企業は3・2%にとどまった。マイナスと答えた企業の多くは、円安の恩恵を受けにくい内需系産業で、原材料の輸入コストが増えている影響が大きいとみられる。

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 規模別では、マイナスと答え…

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