「社会に警鐘鳴らす判断を」被害受けた民団関係者 判決に寄せる思い

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黄澈
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 在日コリアンが多く暮らす京都府宇治市のウトロ地区で放火したなどとして、非現住建造物等放火などの罪に問われた奈良県桜井市の無職有本匠吾被告(23)の判決が30日、京都地裁で言い渡される。検察側は懲役4年を求刑し、弁護側は情状酌量を求めている。

 有本被告は昨年7月に名古屋市中村区の韓国民団愛知県本部と隣接する名古屋韓国学校の建物の一部などを焼損させたとして、建造物損壊と器物損壊の罪にも問われ、京都地裁で併せて審理された。名古屋を現場に選んだ理由は「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」が開催されたからだったという。

 検察側が指摘した動機の一つは「前から抱いていた韓国人に対する悪感情」。こうした感情を持った背景について、被告人質問で「韓国・朝鮮の方とは一度も関わったことがない」としつつ、インターネットで発信される情報に「影響されている」と述べた。

 被告の発言に対し、被害に遭…

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