サザン名曲の稲村ガ崎、無残な光景に 名前どころか砂も消した温暖化

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関根慎一
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 開発に加え、地球温暖化により、各地で砂浜が消えていく――。ツバルやモルディブなど南の島だけのできごとではない。国内でも心配されていることだ。あの映画の舞台となった砂浜では今、見るも無残な光景が広がっている。

 ♪砂に書いた名前消して 波はどこへ帰るのか

 桑田佳祐さんがメガホンをとった映画「稲村ジェーン」(1990年公開)の主題歌、「真夏の果実」の一節だ。

 7月上旬、映画の舞台となった神奈川県鎌倉市の稲村ガ崎を訪れると、岬西側の七里ガ浜の所々で「砂」が消え、むき出しになった岩々を「波」が洗っていた。

閉鎖された稲村ガ崎海水浴場、住民の生活にも影響

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 「以前は、砂鉄を多く含む黒…

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    古谷浩一
    (朝日新聞論説委員=中国政治、日中)
    2022年8月17日11時1分 投稿
    【視点】

    写真を見て愕然としました。 わたしはこの海岸のすぐそば、歩いていけるぐらいのところで生まれ、中学生までの子ども時代を過ごしました。 七里ガ浜の砂浜は子どものころの自分にとって、とても大きな場所でした。海水浴は禁止されていて、ここで泳いで

    …続きを読む