ライチョウ里帰りの日まで 母子見守る喜びと涙と=那須どうぶつ王国提供

 国の特別天然記念物ライチョウが絶滅したといわれてきた中央アルプス(長野県)から野生家族を動物園に移し、繁殖させて返す「復活作戦」。那須どうぶつ王国(那須町)は昨年8月に山から1家族を受け入れ、3家族20羽まで増えた。途中、飼育チームにとって悔しい出来事も起きたが、10日にも19羽が山に返される予定だ。

 作戦は環境省が主導し、那須どうぶつ王国など二つの動物園が参加している。

 同園は昨夏、母鳥1羽とヒナ6羽の野生家族を中央アルプスから迎えた。

 ヒナのうち、雌は4羽。足輪の色から「赤」「黒」「黄色」「白」と呼ばれている。いずれも今春、別の野生家族の雄や園にいた雄との交尾に成功した。

 しかし、4家族すべての子育てがうまくいったわけではなかった。里帰りする19羽は赤、黄色、白とそのヒナたちだけ。黒は4羽生まれたヒナを全て失った。

 ライチョウにもそれぞれ個性が…

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