観客はパフォーマンスを左右する? スポーツ心理学者が指摘するかぎ

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聞き手・富田洸平
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耕論 withコロナの応援

 サッカーJリーグでスタジアムでの声出し応援が試験的に再開されました。2年以上続くコロナ禍で無観客試合や手拍子のみといった制限が課されてきたスポーツの応援は変わるのでしょうか。そもそも観客はアスリートにとってどのような存在で、どんな影響を与えているのか。アスリートの心理を研究する日本大学の水落文夫・特任教授に聞きました。

みずおち・ふみお

 1957年生まれ。専門はスポーツ心理学。アスリートの試合前などの心理的ストレスを研究。日本スポーツ心理学会認定スポーツメンタルトレーニング指導士。共著に「スポーツメンタルトレーニング教本」。

 誰かに見られているだけで、人は影響を受けます。みなさんも人前で発表したとき、ドキドキした経験があるのではないでしょうか。アスリートも同様に、観客がいると興奮し心拍数が上がるという研究があります。さらにプレーに対するやる気が高まったり、緊張したりもします。

一つのテーマについて3人の論者がそれぞれの視点から語る「耕論」。今回は水落さんのほかに、横浜DeNAベイスターズの木村洋太社長、スポーツライターの増島みどりさんにお話をうかがいました。記事は以下のリンクからお読みいただけます。

 こうした効果は、観客との距離や人数によって変化します。より近くで、より多くの人が見ていれば、効果は高まる。歓声の大きさも効果に影響を与えるでしょう。見ている人が監督やチームメート、親など影響力のある人かどうかでも違いがあります。

そこにいるだけでアスリートに影響を与える観客。水落さんはパフォーマンスが向上する場合と低下する場合があると指摘します。記事後半では、競技による違いや応援のあり方について語ります。

 ただ、観客がいるだけでアス…

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