【詳報】ウクライナ侵攻29、6月30日~7月4日(日本時間)動き

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 ロシアのショイグ国防相は3日、ウクライナ東部ルハンスク州でウクライナ側の最後の拠点となっていたリシチャンスク市を制圧し、同州全域を掌握したと宣言しました。

 ロシア軍は今後、隣接するドネツク州のスラビャンスクなどに兵を移し、両州を含むドンバス地方の完全制圧を狙うものとみられています。3日にはスラビャンスクで大規模な砲撃があり、地元メディアによると6人が死亡しました。

(タイムスタンプは日本時間、括弧内は現地時間)

■■■7月4日(日本時間)■■■

20:30(ルガーノ13:30)

ウクライナ再建へ 国際会議始まる

 ロシアの軍事侵攻で大きな被害を受けているウクライナの復興について話し合う国際会議が4日、2日間の日程で、スイス南部ルガーノで始まった。ウクライナ政府が具体的な再建計画を示し、日米欧など約40カ国と欧州連合(EU)や世界銀行など、国際機関の代表が支援の方針を示す。日本からは鈴木貴子外務副大臣が出席する。

 スイスとウクライナ両政府が共催。会議は2月のロシアによる侵攻前から、ウクライナの民主化などの改革を支援するために計画されていた。だが、侵攻によって、復興に向けた喫緊のニーズに応え、開発を支援する会議に衣替えした。

 ウクライナ政府によると、インフラや建物などの被害は1千億ドル(約13兆5千億円)を超え、さらに増え続けているとみられる。オンラインでメッセージを寄せたゼレンスキー大統領は「ウクライナの再建は1国だけでなく、民主的な世界の共通課題だ」と支援を訴えた。

19:45(モスクワ13:45)

プーチン氏「功績のあった軍人に勲章を」 ルハンスク州掌握で

 ロシアのショイグ国防相は4日、ロシア軍が目指していたウクライナ東部ルハンスク州全域の掌握について、「作戦を完了した」とプーチン大統領に報告した。同州で事実上、ウクライナ軍の最後の拠点となっていたリシチャンスクを「解放した」とし、「ロシア軍は(東部ドネツク州などで)作戦を継続している」と述べた。

 プーチン氏はショイグ氏に、「功績のあったすべての軍人に国家勲章を授与するようお願いする」と要請した。

 ショイグ氏はまた、19日以降のルハンスクでの戦闘で、ウクライナ軍の死傷者など兵力の損失が5469人に上ることも報告した。

19:09(アンカラ13:09)

ウクライナから盗まれた穀物積む?

 ロイター通信は4日、トルコ当局が黒海のトルコ沿岸で、ロシアの旗を掲げる貨物船を停留させたと報じた。この船がウクライナで盗まれた穀物を運んでいるとのウクライナ側の訴えがあり、トルコが捜査しているという。トルコ政府高官が4日、ロイター通信に明らかにした。

 ロイター通信によると、トルコに駐在するウクライナ大使は、貨物船がトルコの税関当局に拿捕(だほ)されたと説明しているという。

 食料生産国として知られるウクライナでは、ロシアの黒海封鎖によって穀物の輸出が停滞。世界的な食料危機につながるおそれがあると指摘されている。

18:24(ローザンヌ10:24)

IOC会長、ゼレンスキー氏と面談

 国際オリンピック委員会(IOC)は4日、トーマス・バッハ会長が3日にウクライナの首都キーウ(キエフ)を訪問し、ゼレンスキー大統領と面談したと発表した。

 1時間近い話し合いでは、ゼレンスキー氏からウクライナ選手団への支援を感謝されたという。

 IOCはロシアによる侵攻を受け、ウクライナのスポーツ界を支援するための基金を設立。選手の練習拠点や大会参加へのサポートなどで、約250万ドル(約3億3500万円)を集めていた。

 この日は2024年のパリ五輪、26年のミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪やその選考会に向けたウクライナへの追加支援も発表。支援額を3倍の750万ドル(約10億円)に引き上げると明かした。

15:09(リシチャンスク09:09)

ルハンスク州の一部で戦闘続く ウクライナ軍、時間稼ぎか

 ロシア軍が制圧を宣言したウ…

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