BIGBOSS高校時代、「桑田」相手に素振り 練習では悪球打ち

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能田英二
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 BIGBOSSこと新庄剛志さん(50)は高校時代、ひときわ個性的な言動で周囲を驚かせた。そして、プロ野球日本ハムファイターズ監督としてみせる観察眼の鋭さも、当時から光っていた。西日本短大付(福岡県八女市)の同級生で、ともに甲子園をめざして厳しい練習に明け暮れた現同校監督、西村慎太郎さん(50)の証言は続く。

 「当時の練習は、まあ厳しいなんてもんではありません。午後4時から夜中の12時くらいまで練習ですから。下級生が上級生の身の回りの世話をする『付き人制』があり、先輩のユニホームを洗って、乾燥機もなく、扇風機で乾かす時代ですよ。マッサージもして。きつかったなあ。終わったやつからバットを振った」(西村さん)

 夜中、野球部寮のベランダや鏡のあるスペースでバットを振った。素振り練習は明け方の3時、4時まで続くこともあった。下級生のときから試合に出ていた新庄さんや西村さんは、競うようにバットを振った。

 新庄さんが、ふと「チーム愛」を語ったことがあった。中途半端な覚悟で試合に出てはいけない、という気迫が伝わった。

 「新庄は練習する姿を見せた…

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