藤井聡太竜王、初戦は「ミレニアム」 佐藤康光九段にA級順位戦勝利

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村瀬信也
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 将棋の藤井聡太竜王(19)=王位・叡王・王将・棋聖と合わせ五冠=が、渡辺明名人(38)への挑戦をかけた第81期将棋名人戦・A級順位戦(朝日新聞社、毎日新聞社主催)の初戦を白星で飾った。地元の名古屋市に新設された「名古屋将棋対局場」で相まみえたのは、日本将棋連盟会長を務める佐藤康光九段(52)。親子ほど年齢の離れた両者の一戦は、日付を越える真剣勝負になった。

 藤井竜王は今期がA級初参加。対局は22日午前10時に始まった。A級の1回戦5局のうち最後のカードで、開始に先立って名古屋将棋対局場の開場セレモニーも行われた。

 両者の公式戦の対戦成績は藤井竜王の1勝0敗。佐藤九段は様々な戦法を使いこなす作戦家だが、本局では向かい飛車を採用した。振り飛車との対戦が約10カ月ぶりとなる藤井竜王は、自身初採用の陣形を選ぶ。8九の地点に玉を据えて固める「ミレニアム」と呼ばれる手法だ。

ミレニアム後生まれの藤井聡太竜王が選んだ戦型の特徴は。戦いはその後、どう展開していったのか。終局後の対局者の振り返りも交えながら、将棋担当の村瀬信也記者が読み解きます。

 初形で8九の地点にいる桂馬…

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