「とっくに諦めていたが……」 ついに名古屋対局場開設

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杉本昌隆八段の棋道愛楽

 例えば会社勤め30年以上のベテランで、自宅からの朝の出勤や夜遅い帰宅の経験がない……。そんな方は、かなりの少数派と言えるでしょう。

 しかし、私はその数少ない一人です。21歳で棋士になって以来、突発的な事態を除けば自宅から直接仕事場(対局場)に向かったことはゼロなのです。対局がある将棋会館は東京か大阪のため、いつも前日に名古屋の自宅を出てホテルに宿泊するからです。

 スーツケースがいらない対局や、朝、家族に見送られて夜に帰る対局はある種の憧れでした。もうとっくに諦めていましたが、まさかそれがかなうとは。そう、名古屋将棋対局場が開設されたのです。

 名古屋駅前のミッドランドス…

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