「たとえ本人がよくても…」 演説中に女性触った猪瀬氏、その問題点

有料記事維新参院選2022

聞き手・伊木緑
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 22日公示の参院選日本維新の会公認で比例区から立候補予定の元東京都知事猪瀬直樹氏が、東京選挙区で維新から立候補予定の女性を応援演説した際、女性の体に複数回触れたことに批判がわき起こっている。政治におけるセクハラは、被害者だけでなく社会にどんな影響を与えるのか。上智大の三浦まり教授(ジェンダーと政治)に話を聞いた。

 映像では、胸に触れていたように見えました。間違いなくセクハラではないでしょうか。その場では女性本人も拒絶することができない、そういう瞬間だったと思います。

 今回の猪瀬氏は応援弁士の立場。応援してくれる人に対して、この立候補予定者は余計に立場が弱く、抗議しにくい背景があります。

 (立候補予定の女性本人は16日午後、「まったく気にしてませんでした」「胸にあたってもいない」などとツイート)

 たとえ、本人がよくても、見…

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    遠藤謙
    (エンジニア)
    2022年6月17日22時28分 投稿
    【視点】

    まず、猪瀬氏の行動は側から見て間違いなく一線を超えている。 セクハラと非セクハラの線引きは時代とともに急速に変化している。いや、以前から線は明確に存在していたのだが、女性が我慢をしてきたに過ぎない。この女性は全く違和感を持っていなかった(

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    前田育穂
    (朝日新聞文化部次長=ジェンダー)
    2022年6月17日21時43分 投稿
    【視点】

     朝日新聞では有志の記者たちを中心に5年ほど前から、ジェンダー平等に向けた報道に力を入れ、進化させてきました。現在は、記者が所属部署を超えてカジュアルに意見交換できるオンラインコミュニティがあるほか、編集局以外の部署も参加し、男性の育休取得

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