中国、年内の宇宙ステーション完成へ総仕上げ 有人宇宙船を打ち上げ

上海=井上亮
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 中国の有人宇宙船神舟14号」が5日午前10時44分(日本時間同11時44分)、北西部の酒泉衛星発射センターから打ち上げられた。中国中央テレビなどが伝えた。搭乗する3人の宇宙飛行士は、建設中の中国独自の宇宙ステーションに約6カ月間滞在し、年内の完成に向けた仕上げの仕事に入る。

 神舟14号は同日夕、4月に中核施設「天和」が打ち上げられている宇宙ステーションとドッキングした。乗り移った3人は船外活動や実験にあたる。7月と10月にはさらに実験施設が打ち上げられる予定で、これらが「天和」との連結に成功すれば、ステーションの基本的な構成ができあがることになる。

 「宇宙強国」をめざす習近平(シーチンピン)指導部は、秋に中国共産党大会を控える。習氏の異例の3期目となる続投が有力視されるなか、宇宙開発の実績を国威発揚につなげ、さらに習氏の権威を固めるねらいもありそうだ。(上海=井上亮)

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