ミュージカルでは「歌わない」 舞台に生きる濱田めぐみのこだわり
照井琢見
劇団四季でのデビューは、「美女と野獣」のヒロイン・ベル役。そして、2010年に退団するまで、「ライオンキング」「アイーダ」「ウィキッド」でヒロインを演じ、四季の看板俳優として活躍した濱田めぐみ(49)。この春からラジオの音楽番組でDJを務める彼女に、舞台に立ち続けるなかで見えてきた、音楽との向き合い方を聞いた。
ミュージカルで「歌わない」?
DJを務める「oggi otto Music Shampoo(オッジィオット ミュージックシャンプー)」は、世界中の音楽を紹介する番組。濱田自身、ミュージカルの舞台で曲に向き合うときに、心がけていることがある。
それは、「歌わないこと」。
一見、パラドックスのよう。これは歌手としてではなく、ミュージカル俳優として曲にアプローチするための考え方だった。
「『なぜこの人はいま、この音程で、このメロディーを言っているんだろう?』って思うんですね」
曲をせりふに見立てて、解釈を深める。音程が半音違えば、声色が変わるのと同じように考える。
劇団四季の舞台、立ち続けて
四季で演じた演目の多くは…
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