MBS、番組チェック機能強化へ新組織 維新代表ら出演の特番問題で

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西田理人
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 元日のトークバラエティー番組に日本維新の会の新旧代表ら3人をそろって出演させたことについて、毎日放送大阪市、MBS)は6月1日、番組内容のチェック機能の強化などを目的とした新組織を社内に設置したと発表した。

 同日付で設置された組織は「オートノミーセンター」。同社はこれまで、総合編成、報道情報、制作スポーツの各局内に番組内容などを事前に確認する「番組アドバイザリー」を置いていたが、これを新組織に統一する形で再編した。

 元日に放送されたトークバラエティー「東野&吉田のほっとけない人」では、維新元代表の橋下徹氏と、現代表の松井一郎大阪市長、副代表の吉村洋文大阪府知事がそろって出演し、プライベートや政治課題について語った。

 放送後、視聴者から「維新に偏っている」などの意見が寄せられ、社内からも疑問視する声が浮上。同社の番組審議会も問題点を指摘した。

 MBSは社内調査を行い、「政治的公平性に対する認識が甘く、番組内でのバランスのとり方が極めて不十分であった」と認めた。その上で、番組を制作した制作スポーツ局と、出演交渉を担った報道情報局、収録に立ち会った総合編成局のそれぞれの間での「番組内容の多角的な精査や組織的な検討が圧倒的に不足していた」と結論づけ、従来のアドバイザリー制度も十分に機能しなかったとした。

 組織再編の目的について、M…

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