ネット口座悪用か、延岡市で不審電話相次ぐ
平塚学
【宮崎】延岡市内で言葉巧みに預金口座番号などを聞き出し、インターネットバンキング口座を不正に開設する不審電話が計3件確認された。今のところ被害は確認されていないが、県警は県内で初めて確認された特殊詐欺の新しい手口とみて警戒している。
県警サイバー犯罪対策課によると24日、延岡市内のいずれも60代の女性宅に市役所職員を名乗る男から「健康保険料の払い戻しがある」などと電話があり、それぞれ預金口座の口座番号と暗証番号を教えた。その後、「コールセンター」を名乗る男からも口座番号などを尋ねる電話があり、不審に思った女性1人が県警に相談。すでにネットバンクの口座が開設されていることがわかった。
同様の手口は全国で相次いでおり、勝手に現金が引き出され、不正に送金される被害が起きている。延岡市内では4月、70代の女性が架空の料金を請求する詐欺で1517万円をだまし取られる被害も発生している。同課は「公的機関や金融機関が電話で暗証番号などを聞き出すことはない。不審な電話は警察署に相談してほしい」と注意を呼びかけている。(平塚学)
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