「永遠の桜の…」と同じ方法で 元AKB北原里英さんの中国語勉強法

有料記事語学の扉

聞き手・山根祐作
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 AKB48の元メンバーで俳優の北原里英さん(30)には、全編中国語の日中合作映画に出演するために、中国語を猛勉強した経験があります。撮影開始までたった1カ月というハードスケジュール。AKB48時代のレコーディングのときに考え出したある工夫が、難しい発音の短期習得に役立ったといいます。

 励ましてくれた他の元メンバーたちの存在も大きかったとか。「世界から戦争がなくなったらいいのに」――。中国で映画を撮影しながら本気でそう感じたという北原さん。外国語を学ぶ苦しみと喜びをたっぷりと語ってくれました。

 ――中国語の勉強を始める前、中国についてはどんなイメージを持っていましたか。

 「AKBのときに上海などには何度か行ったことがありました。AKBを好きでいてくれたり、日本のアニメに興味を持ってくれたりしている人も多くて、うれしいなと思っていました。ステージでは、通訳さんに教えてもらってAKBのみんなも中国語であいさつをしていたんですが、後で聞くと、『声調が正しくできていないから、実は何も通じていなかったんだよ』と言われることも多くて、中国語って難しいというイメージがありました」

 ――日中合作映画「安魂」には、どのような経緯で出演することになったのですか。

 「2019年の夏に映画出演のお話をいただいたんですが、秋の中国での撮影開始まで1カ月ぐらいしかありませんでした。映画は全編中国語ということで、それまでに中国語のセリフも話せるようにならないといけないし、本当に大丈夫かなとも思いました」

 「私はその頃、NGT48を卒業して、ずっとやりたかったお芝居の仕事をやらせてもらう中で、それにも少しずつ慣れてきていた時期でした。チャレンジに飢えていたというか、自分の中で新しいことに挑戦したい、全力で何かに取り組んでみたいという思いが強かったので、お話を受けることにしました」

「やばいやばい。ここであきらめたら…」

 ――1カ月しか時間がない状況で、どのように中国語に取り組んだのですか。

 「この映画出演のお話を受け…

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