衆院憲法審、自民リードで活発に 低調だった安倍政権下から審議激増

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中田絢子 小手川太朗
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 衆院憲法審査会の議論が、自民党主導で活発になっている。安倍政権下では実質審議がゼロの国会もあったが、今国会はすでに13回開催。戦争放棄などをうたう9条についても、各党が自由討議で意見を交わす。ウクライナ危機を機に自民や日本維新の会などが9条改正に改めて意欲を示し、公明党立憲民主党などは慎重な姿勢を示す。

 「憲法9条の改正に取り組む野党の雄として、自民とがっぷり四つに組んで憲法論議をリードしていく」。19日の審査会で、維新の足立康史氏は独自にまとめた9条の改正条文案を披露した。平和主義と戦争放棄をうたう現行の9条を残したまま新設する「9条の2」に自衛隊を明記した。自民党案と同様の内容だ。

 維新は2016年に教育無償化や統治機構改革など3項目の改正案を発表したが、9条への対応は決めてこなかった。馬場伸幸共同代表は「ほとんどの国民が日本にもウクライナのようなことが起こる危機意識を持っている」と、条文案をまとめた理由を語る。

 自民の新藤義孝氏は19日の審査会後、「基本的に私どもが提案している内容と同じなので、積極的に討議を進めていきたい」と歓迎。審査会では「大事なことは意見の違いがあっても、各会派がテーブルにつき、議論を深めていくこと」と述べた。

 実際、今国会では議論を例年…

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