「IPEF」発足、正式発表へ 22日からのバイデン大統領来日中に

ワシントン=榊原謙
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 米国が検討しているインド太平洋地域の新しい経済枠組み(IPEF)の発足が、今月22~24日に日本を訪問するバイデン米大統領の滞在中に正式に発表される見通しになった。レモンド商務長官が17日に明かしたと米ブルームバーグ通信が伝えた。

 IPEFは、環太平洋経済連携協定(TPP)から2017年に離脱した米国が、中国への対抗を念頭に経済面での協力やルール作りをアジア諸国と進めるための枠組みで、日本も参加する方向で最終調整している。レモンド氏は同通信などに対して、「バイデン大統領の日本訪問時に、米国と同志国はインド太平洋の経済枠組みを発足させる」と語った。

 バイデン氏は23日に岸田文雄首相との首脳会談を行う予定で、IPEFが議題にのぼりそうだ。バイデン氏が訪日に先駆けて訪問する韓国もIPEFに前向きな姿勢を示している。米政府高官は東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟の複数国からも参加が見込めるとしている。(ワシントン=榊原謙)

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