【詳報】ウクライナ侵攻20、5月12~17日(日本時間)の動き

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 ウクライナ東部ドンバス地方とその周辺で、侵攻したロシア軍とウクライナ軍の戦闘が続いています。一方、ロシア軍の撤退の動きが伝えられている北東部ハルキウでは、住民の帰還が始まりました。戦線は東部に集中し始めています。

(タイムスタンプは日本時間。括弧内は現地時間)

■■■5月17日(日本時間)■■■

23:40(マリウポリ17:40)

兵士を乗せたバスが出発

 ウクライナ南東部マリウポリの製鉄所「アゾフスターリ」に残るウクライナ兵の退避をめぐり、ロイター通信は17日、兵士を乗せた複数のバスが製鉄所から出発したと報じた。

 兵士の退避は16日に始まり、すでに260人以上が親ロシア派支配地域に移送されている。ロイター通信によると、17日も少なくとも7台のバスが親ロシア派勢力に伴われ、製鉄所を出発したという。

23:07(モスクワ17:07)

「ナチスの犯罪者」との捕虜交換を禁止

 ウクライナ南東部マリウポリの製鉄所から親ロシア派支配地域に移送されたウクライナ兵をめぐり、ロシア国営ノーボスチ通信は17日、「ナチスの犯罪者」とみなした兵士については、ロシア兵の捕虜との交換を禁じるという法案が18日に下院で審議されると報じた。ロシア側が「ネオナチ」だとしてきたウクライナ内務省軍の「アゾフ連隊」の隊員を念頭に置いているとみられる。

 ウクライナ側は、製鉄所から退避した兵士をロシア兵の捕虜と交換する意向を示していた。ノーボスチ通信によると、法案の審議は17日に下院国防委員会の委員長が提案し、議員たちが支持したという。ボロジン下院議長はこの日の本会議で、「ナチスの犯罪者は交換対象にすべきではない。戦争犯罪人の彼らが裁かれるためにロシアは手を尽くしている」と主張した。

 また、インタファクス通信によると、ロシア法務省は17日、検察当局が求めたアゾフ連隊のテロ組織認定に関する審理を26日に最高裁判所で開くと発表した。テロ組織だと認定されれば、ロシア側が隊員を「戦争犯罪人」と断じる余地が広がりそうだ。

21:50(オランダ・ハーグ14:50)

ウクライナに専門家ら派遣

 国際刑事裁判所オランダ・ハーグ、ICC)は17日、ロシア軍によるとされるウクライナでの残虐行為を捜査するため、法医学の専門家ら42人を現地に派遣したと発表した。オランダの専門家らが加わっているという。同裁判所のカーン主任検察官が声明を出して説明した。

 現地ではフランスのチームとも協力しながら、戦争犯罪やジェノサイド(集団殺害)の罪を問うことを視野に証言や証拠を集め、保全にあたる。殺害された人たちについて調べるほか、弾道の分析なども進めるという。ウクライナ当局による調査や捜査も支援する。

20:00(キーウ14:00)

停戦協議は中断

 ウクライナのポドリャク大統…

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