動悸、だるさで部活に戻れない 中高生のコロナ後遺症、進路に影響も
新型コロナウイルスに感染したあとで症状が長引く「コロナ後遺症」によって、今まで通りに働けなくなったり、学業に支障が出たりと深刻な例も出ている。600万人以上の新規感染者があり、子どもや若い世代の割合が多かった今年1月以降の「第6波」で、後遺症状を訴える人のさらなる増加が懸念されている。
「コロナ後遺症」 世界保健機関(WHO)の定義では、新型コロナウイルスに感染した人にみられ、他の疾患の影響による症状ではなく、少なくとも2カ月以上続く症状を指す。コロナ感染後3カ月経った時点でも症状が出ることがある。海外ではlong COVID(ロング・コビッド)などと呼ばれることもある。
じっと立っているだけで脈拍が上がり、倒れそうになる。運動をすればベッドから起き上がれないほどの疲労感が続く。「なぜこんなにつらいのか」。神奈川県の高校2年の女子生徒(16)は昨年4月に新型コロナに感染。それから約1年たった今も体調は戻っていない。
スポーツ推薦はあきらめ、通っていた高校も……
発端は、所属していた運動部…
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