お茶の間で軍事の議論、大丈夫ですか? 元防衛研主任研究官に聞く

有料記事ウクライナ侵略の深層

聞き手・駒野剛
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交論 軍事が語られる日常

 ロシア軍のウクライナ侵略以来、テレビのコメンテーターとして防衛研究所の研究者が連日登場し、お茶の間でも「ジャベリン」「スイッチブレード」といった最新兵器の話題が飛び交うようになった。軍事への関心が高まる中、議論のあるべき姿を防衛研主任研究官も務めた佐藤丙午・拓殖大学教授に聞いた。(聞き手・駒野剛)

軍事力が外交の担保に

 ――軍事論が日常的に語られるようになっています。軍事の専門家として、どのようにご覧になっていますか。

さとう・へいご 1966年生まれ。一橋大大学院修了。防衛庁防衛研究所主任研究官を経て、拓殖大学国際学部教授。著書に「日米同盟とは何か」(共著)。

 国際関係では何事も事象の背景が重要です。例えば外交で妥結する、問題が解決するといった結果になる裏側には軍事力が存在します。軍事力の対立を管理するのが外交のポイントです。言葉を換えれば軍事力が外交の担保になっているのです。

 奇妙なことに日本では国際的…

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