スマホで顔チェック、「心のケア」 アプリの効果は?宮城で実証事業

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石橋英昭
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 スマホの画面に向き合えば、顔色や肌の状態からストレスや疲労度をチェックしてくれて、「心のお手入れ」ができる――。そんなアプリを使った実証事業が宮城県七ケ浜町で始まる。化粧品メーカーが開発し、東北大も研究に加わる。まず町職員がアプリの効果を試し、ゆくゆくは町全体の健康推進策にとりいれたいという。

 アプリの名は「me-fullness(ミーフルネス)」。ポーラ化成工業が今年1月、公開した。無料版と、詳しい分析ができる有料版がある。

 アプリでは、カメラが肌のカサカサ具合や顔色の微細な変化をとらえ、ストレス度や疲労度を分析。その結果に応じて、心身を整える数分間のプログラムを提供する。スマホに触れると心拍のような振動を感じ、音楽や映像が流れるしくみだ。昼間の空き時間や就寝前に使い、同社の調査では緊張度やイライラ度が低下する結果が得られた。

 七ケ浜町では、町職員20人がミーフルネスをインストールし、5月のひと月、使ってみる。東北大の奥山純子助教(災害精神医学)が心理調査で、どんな効果があるかを検証する。今年夏には対象を町民2千人に広げる予定だ。町の担当者は「町民が自らの気づきで心のケアができるようにしたい」と話す。

 開発の中心になったポーラの…

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