減りゆく社員食堂、そのかわりに ランチ革命チームが出した効果

有料記事

片田貴也
[PR]

 安い値段でおなかを満たせて、社員の健康を支える場でもあった社員食堂。ところが、最近はその数が減りつつあります。

 厚生労働省の衛生行政報告例によると、事業所の給食施設数は、2015年度の5607から、20年度は5212に。コンビニなどが増えて利便性が高まったことや、オフィススペース縮小の動きなどが影響しているようです。

 一方で、従業員の健康に配慮し、生産性を高める「健康経営」という考え方も広がっています。そんななか、社食にかわり、社員の食と健康を支える仕組みも登場しています。

職場に冷蔵庫、中身は……

 JR品川駅にほど近い、「味の素」東京支社。仕事机が並ぶオフィスの片隅に冷蔵庫が置かれている。

 中には、さばのみそ煮、ジャガイモのツナポテトサラダ、ぶり大根。白米や玄米、デザートなどバラエティー豊かなパックが並ぶ。

 ランチの時間になると、社員たちが3種類ほどを取り出して、横にある電子レンジで温め、近くの丸テーブルが置かれた食事スペースで同僚たちと食べ始めた。

 職場にご飯やおかず、デザー…

この記事は有料記事です。残り1568文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

  • commentatorHeader
    常見陽平
    (千葉商科大学准教授・働き方評論家)
    2022年3月30日6時47分 投稿
    【視点】

    ■味の素の革命集団に続け!2020年代の社食像を断固として創造せよ!  紹介されている味の素の「ランチ革命チーム」の非妥協的な取り組みに勇気と希望をもらった。「会社と社会は変えられる」と私は信じている。これを、「大・味の素」が実現してくれ

    …続きを読む