夫婦別姓調査に野田聖子氏「現実とずれ」 質問変更、世代の偏り指摘

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戸田政考 安倍龍太郎
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 内閣府は25日、選択的夫婦別姓制度に関する世論調査の結果を公表した。制度を導入した方がよいと答えた人は28・9%で、調査を始めた1996年以降で最低になった。これに対し、野田聖子男女共同参画担当相が疑問を呈した。政府調査に閣僚が異論を唱えるのは異例だ。

 調査は「家族の法制に関する世論調査」。対象は全国の18歳以上から無作為抽出した5千人で、昨年12月から1月にかけて実施した。17年の前回調査までは対面での調査だったが、今回は新型コロナの影響で郵送調査にした。回収率は57・7%(前回59%)だった。

 調査では、選択的夫婦別姓制…

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    能條桃子
    (NOYOUTHNOJAPAN代表)
    2022年3月25日22時39分 投稿
    【視点】

    質問の変更にすら、選択的夫婦別姓を導入したくない一部の政治家の意図を勘ぐってしまいます。 20代・30代の中では、選択的夫婦別姓が導入されるまで事実婚を選択しようとする人の話をよく周りで耳にします。野田氏が指摘しているように、これから

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    小熊英二
    (歴史社会学者)
    2022年3月26日10時15分 投稿
    【視点】

    どう調査しても、現状維持を支持する回答は3割弱で、「何らかの法改正が必要だ」という回答が多数派だ、と解釈してよいのではないか。 この問題に限らず、「賛成」「反対」が両翼に3割弱で、中間が5割と解釈できる世論調査結果は多い。 誰し

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