宇野昌磨に鍵山父子が感じたすごみ 「普通いいところ見せようと…」

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岩佐友
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 メダルの余韻に浸る間もなく、2人は一緒に再スタートを切った。

 北京オリンピック(五輪)の男子フリーから2日後の2月12日、銀メダルを獲得した鍵山優真と銅メダルの宇野昌磨は、会場の首都体育館近くのサブリンクに姿を現した。

 宇野はフリー「ボレロ」の曲をかけて滑った。個人戦ではミスがあったプログラムだ。

 4回転ループ、4回転サルコー、4回転フリップ、トリプルアクセル(3回転半)、さらに後半の4回転―3回転の連続トーループなど、七つのジャンプ要素をノーミスで決めた。

 練習の最後には、今季のプログラムに入れていないトリプルアクセル―4回転トーループも着氷した。

 一緒に滑った鍵山は「昌磨君を見ていると、僕もやらなきゃいけないと気合が入った」。

鍵山の姿が、宇野の心にも変化を与えました。

 北京五輪で初めて公式戦で決めた4回転ループに挑んだ。

 その後も連日、2人は一緒にサブリンクで練習した。

 宇野が曲をかけて滑れば、鍵山が曲をかけて、さらに負けじと宇野が……。その繰り返しだ。

 鍵山が来季以降の投入を目指す4回転ルッツにトライした日には、宇野は5回転ジャンプに挑んだ。

 練習中に言葉を交わす場面は多くないが、2人とも互いの演技を時折見ながら、自分の滑りをさらに高めようとする。勝負を終えた北京の地で、内容の濃い練習が続いた。

 そんな状況は、北京だけではない。今季、2人は中京大のリンクで一緒に練習する機会が多い。普段もこのような練習をしているのか。鍵山に尋ねると、言った。

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 「(時間が)短くなっても密…

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