東北新幹線、脱線しても横転はせず 過去の事故教訓に導入された装置
小川崇 磯部征紀
【動画】宮城県白石市で東北新幹線が脱線=熊倉隆広撮影
「車両ごと倒れそうなぐらい、縦にも横にも揺れがひどかった。ひじかけをつかんでいないと投げ出されてしまいそうだった」
仙台へ向かう東北新幹線「やまびこ223号」に乗っていた男性会社員は、脱線直前の車内の様子をこう証言する。
16日深夜に発生した最大震度6強の地震で、車両は17両のうち16両が脱線した。だが、車両は倒れず、乗客・乗員78人にけがはなかった。
JR東日本によると、車両は初期微動を検知して非常ブレーキをかける「早期地震検知システム」が作動し、白石蔵王駅の手前約2キロの付近で止まった。
脱線区間の福島―白石蔵王間の最高速度は時速320キロだが、白石蔵王駅に停車するため減速していたとみられる。
同社によると、脱線した車両…
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