本田大次郎
JR宗谷線沿いにある名寄高校(北海道名寄市)の目の前に12日、新たな駅ができた。その名も「名寄高校」駅。1・5キロ南にあった東風連駅を移設し、駅名を改めた。狙うのは、宗谷線の活性化だ。
東風連駅の1日の乗車人数は、2013~17年の平均で22・8人。ほとんどが名寄高校の生徒だ。駅から学校まで歩くと約20分かかる。市は駅を学校前に移設することで生徒の利便性を高めるとともに、鉄道通学者を増やし、利用者減に苦しむ宗谷線の活性化を図ることにした。駅の移設費約6千万円は市が負担。12日のダイヤ改定に合わせ、新たに開業した。愛称は公募で「Nステ」に決まった。
東風連駅には1日8本しか止まらなかったが、新駅には快速も含め、特急以外の24本が停車する。JR北海道の川戸俊美・旭川支社長は「生徒の皆さんが、列車の時間を気にせず、学業や部活に励んでもらえたらうれしい」と話す。
12日朝、さっそく新駅を利用…