【詳報】ウクライナ侵攻7、3月10日~12日(日本時間)の動き

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 ロシア軍によるウクライナ侵攻で、ウクライナ国外に逃れた難民は250万人に達しました。首都キエフ近郊や南東部では激しい戦闘が続き、市民への被害は広がり続けています。ロシア検察当局側はフェイスブック(FB)などを運営する米メタを「過激派組織」と認定するよう裁判所に申し立てるなど欧米への反発を強めており、事態打開への見通しは立っていません。

(タイムスタンプは日本時間。括弧内は現地時間)

■■■日本時間3月12日■■■

21:09(キエフ12日14:09)

ザポリージャ原発、今後はロシア国営原子力企業の規則に従って運転

 ロシア軍が4日に制圧したウクライナ南東部のザポリージャ原発をめぐり、ウクライナの原子力企業「エネルゴアトム」は12日、今後はロシア国営原子力企業「ロスアトム」の規則に従って運転されるとSNSで明らかにした。

 エネルゴアトムによると、ロシア側の関係者とみられる者たちが12日にザポリージャ原発を訪れ、管理職を集めて「ここは今やロスアトムの発電所だ。もうウクライナのものではない」と宣言した。さらに、前日の11日にもロスアトムの技術者ら11人が発電所の修理を支援するためなどとして到着したという。

 エネルゴアトムはSNSで、ザポリージャ原発の職員が「占領者からの強い心理的圧力にさらされている」と指摘した。現状では、ウクライナのすべての原発は安定して稼働しているという。

20:00(パリ12:00)

プーチン氏、独仏首脳と3者で電話会談

 ウクライナに侵攻しているロシアのプーチン大統領が12日正午(日本時間同日午後8時)、フランスのマクロン大統領やドイツのショルツ首相と3者電話会談を始めた。同日、仏大統領府が明らかにした。

 3首脳は10日にも電話会談している。

19:08(モスクワ13:08)

他国からの武器輸送隊「標的になり得る」とロシア副外相

 インタファクス通信によると、ロシアのリャブコフ副外相は12日、他国からウクライナに武器を運ぶ輸送隊がロシア軍の標的になり得るとの考えを示し、米国などによる武器支援を強く牽制(けんせい)した。

 リャブコフ氏はロシアのテレビ番組で、「多くの国から組織的に武器を送り込むことは、単に危険なだけではない。そのための輸送隊を(ロシア軍にとって)合法的な標的に変える行動だ。そう米国に警告した」と明かした。

 リャブコフ氏によると、特に携帯式対空ミサイル、対戦車ミサイルなどのウクライナへの譲渡がもたらしうる結果について、米国に警告したという。

18:30(キエフ11:30)

ザポリージャ原発、ロシアの管理下にと通告か

 ウクライナの原子力企業「エ…

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