ロシアのウラジミール・プーチン大統領(69)は柔道家として知られる。2000年に来日した際には、柔道の総本山である講道館から「講道館柔道6段」を授与された。全日本柔道連盟会長、日本オリンピック委員会(JOC)会長でもある山下泰裕氏を尊敬しているとされる。
ロシアのウクライナ侵攻を受け、講道館には、「段位剝奪(はくだつ)」などを求める電話がかかってきているという。「皆が思っているほど親しいわけではない」と語る山下氏をはじめ、柔道界には戸惑いが広がる。
講道館6段は「黒帯」の上位にあたる「紅白帯」を締められる高段者だ。段位を授与した理由を、「プーチン氏の昇段を推薦した指導者から実力などを確認できたこと、稽古を続けていることなどから特別昇段を認めた」とする。
プーチン氏はその際、「講道館に来ると、我が家に帰ったような安らぎを覚える」と切り出し、「世界中の柔道家がそう感じるはずだ。講道館は柔道家の大事なふるさとだからだ。柔道が世界に広がったのはすばらしいことだ。だが、もっと大切なのは、柔道を通じて日本の文化、日本の心が世界に広がっていく。このことに価値がある」と語り、日本の柔道関係者を感心させたという。
では、段位剝奪の対象となる…
【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら
ウクライナ情勢 最新ニュース
ロシアのウクライナ侵攻に関する最新のニュース、国際社会の動向、経済への影響などを、わかりやすくお伝えします。[もっと見る]