憲法9条にノーベル平和賞を 「推す会」が今年も推薦状

井岡諒
[PR]

 【兵庫】大学教授らでつくる「憲法9条をノーベル平和賞に推す神戸の会」は26日、今年もノルウェーノーベル賞委員会に推薦状を送ったと発表した。各地で憲法擁護に取り組む「九条の会」を推薦している。

 神戸市内で開いた会見ではウクライナ危機にも触れ、「9条の大切さを見直して」と訴えた。

 会の発起人で牧師の岩村義雄さん(73)によると、推薦は9回目。今年は135人が推薦人に名を連ねた。推薦状は1月31日にオスロに発送したという。

 常任委員で夙川学院院長の樋口進さん(76)は「戦争の悲惨を体験した人が減るに従って、憲法9条の尊さを思う人が少なくなってきている。この活動が憲法9条の大切さを見直すきっかけになる」と語った。

 ロシアのウクライナ侵攻に絡み、日本国内では国防のためとして9条改正を求める主張がSNSなどで発信されている。樋口さんは「軍事的に対抗しようとすれば、戦争の準備になる。何かのはずみで戦争に発展することは、過去の歴史からしても当然の帰結だ」と訴えた。(井岡諒)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら