サントリー白州工場 水利用の国際認証取得

岩城興
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 「サントリー天然水南アルプス白州工場」(山梨県北杜市)が、水利用に関する国際標準「アライアンス・フォー・ウォーター・スチュワードシップ(AWS)」の認証を取得したと、サントリーホールディングス(HD)が発表した。健全な水循環のため、周辺流域で展開してきた保全・管理活動が評価されたという。18日に甲府市で認証授与式があった。

 AWSは、世界自然保護基金(WWF)やNGO、飲料メーカーなどが設立。国際的に工場が持続可能な水利用を進めているかの認証を行っている。サントリーについては、これまでに鳥取、熊本両県の工場がAWS認証を取得している。

 同HDによると、白州工場では、一帯の約2千ヘクタールの森を「天然水の森 南アルプス」とし、水源の涵養(かんよう)活動を展開している。周辺流域の水収支の把握、工場での節水や水質管理、地元での環境教育「水育」などが、AWS認証にあたり高く評価されたという。

 18日の認証授与式には、北杜市の上村英司市長らも来賓で出席した。増田茂生・白州工場長が認証証を受け取り、東京にいるAWS認証審査会社の代表からオンラインで祝いのメッセージを受けた。記念講演では、県立大学の輿水達司(さとし)・特任教授(地質学・地下水学)が、南アルプスの白州地域で花崗(かこう)岩に磨かれた名水が生まれるプロセスを解説した。

 同HDの担当者は「水の健全な循環への貢献は、事業で最も重要な課題。今後も、自然環境の保全・再生につながる活動を続けていきたい」としている。(岩城興)

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