「ニャンニャンニャン」にかけた2月22日の「猫の日」に、ネコにちなんだ演目ばかり集めて披露する落語会が、大阪市の寄席・天満天神繁昌亭で開かれる。

 ネコ好きの落語家ら12人でつくる「はにゃしか倶楽部」が企画し、今年で12回目。今回は「猫とさいころ」や「禁猫関所」と題した演目のほか、講談や芝居を披露。多くが書き下ろした作品だという。さらに、落語家が、はさみを使って猫の形に紙を切る「猫紙切り」に挑むコーナーもある。

 呼びかけ人の月亭遊方(ゆうほう)さん(57)は、黒ネコの「ソロモン」(オス、8歳)と暮らす。約8年前、同じくネコ好きの妻が、仕事先の奈良県でブリーダーから紹介され、「一目ぼれ」。生後3カ月から飼う。最初は鳴き声が出ずにおとなしかったというが、慣れてくると、家中を走り回ったり、ひざにのったりするように。「元気がいいし、甘えてくれるのがかわいい。稽古をそっと見守ってくれるときもある」

 今年の猫の日は、西暦も含めて「2」が6個そろう特別な日。コロナ禍で落語界の苦境が続くなか、遊方さんは「猫の手を借りて、ニャンとか盛り上げたい」と意気込む。

 落語会は、午後6時半から。前売り3千円、当日券は3500円。来場者には、ネコをあしらった特製のポストカードをプレゼントする。ネコは入場できない。問い合わせは、天満天神繁昌亭(06・6352・4874)へ。(米田優人)