潔白とは言えない15歳の金メダル候補が五輪の舞台に再び上がる。スポーツ仲裁裁判所(CAS)は14日、16歳未満であることなどを考慮し、ロシアのカミラ・ワリエワのフィギュアスケート女子シングル出場の道を開いた。ただし、仮に3位以内でも、すぐにメダルは手にできない。他国からはドーピングへの甘い姿勢はスポーツの高潔性を揺るがすと批判も出る。
午後2時ごろ、メインメディアセンター(MMC)にスポーツ仲裁裁判所(CAS)のリーブ事務総長が現れた。
「本日は記者会見ではないので質問は受け付けません」
そう前置きした上で、こう読み上げた。
「ワリエワの北京冬季五輪出場の継続を認めることを決めた。つまり、暫定的な資格停止は適用すべきではありません」
質疑には応じず、降壇した。
発表の直前にCASの公式サイトで裁定が掲載されたせいか、陽性反応にもかかわらずゴーサインが出た瞬間、記者会見場にさほどざわつきはなかった。
その30分後、渦中の金メダル候補、ワリエワが首都体育館のサブリンクに姿を見せた。公式練習を各国のメディア約100人が見つめた。
40分間、アンナ・シェルバ…
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