シロではないワリエワ、メダル無効の可能性 出場に「がっかり」批判

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菅沼遼 稲垣康介 モスクワ=石橋亮介 遠田寛生 松本麻美
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 潔白とは言えない15歳の金メダル候補が五輪の舞台に再び上がる。スポーツ仲裁裁判所(CAS)は14日、16歳未満であることなどを考慮し、ロシアのカミラ・ワリエワフィギュアスケート女子シングル出場の道を開いた。ただし、仮に3位以内でも、すぐにメダルは手にできない。他国からはドーピングへの甘い姿勢はスポーツの高潔性を揺るがすと批判も出る。

 午後2時ごろ、メインメディアセンター(MMC)にスポーツ仲裁裁判所(CAS)のリーブ事務総長が現れた。

 「本日は記者会見ではないので質問は受け付けません」

 そう前置きした上で、こう読み上げた。

 「ワリエワの北京冬季五輪出場の継続を認めることを決めた。つまり、暫定的な資格停止は適用すべきではありません」

 質疑には応じず、降壇した。

 発表の直前にCASの公式サイトで裁定が掲載されたせいか、陽性反応にもかかわらずゴーサインが出た瞬間、記者会見場にさほどざわつきはなかった。

 その30分後、渦中の金メダル候補、ワリエワが首都体育館のサブリンクに姿を見せた。公式練習を各国のメディア約100人が見つめた。

 40分間、アンナ・シェルバ…

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