「2億8千万枚の希望、早くやっていたら」安倍氏がアベノマスク言及

自民岸田政権

楢崎貴司
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 安倍晋三元首相は27日昼、自身が会長を務める自民党安倍派の会合で、政府が大量に保管している「アベノマスク」を含む布マスクについて、「7900万枚の在庫があり、廃棄する決定があったが、希望者を募ったところ、2億8千万枚の希望があった」と明らかにした。その上で「もっと早くやってもらっていたらと思う」と語った。

 安倍氏は会合でのあいさつで、「大変皆さまにご心配をおかけした、安倍政権当時に国民の皆様に配布した布マスク」と自ら話を持ち出した。「通称、別の名前もあるが、あえて私が言うと。それだけ切り取られるので言いませんが」と述べ、「アベノマスク」という呼称は使わなかった。

 布マスクは昨年末時点で約8千万枚の在庫があり、保管には年間6億円がかかっていると指摘されている。岸田文雄首相は、安倍氏に廃棄することを事前に伝えた上で、希望者に配布した残りを年度内をめどに廃棄するよう指示していた。

 厚生労働省は無料配布を希望する人の申し込みを受け付けているが、問い合わせが多数寄せられているとして、今月14日までとしていた受付期間を28日まで2週間延長した。(楢崎貴司)

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