MBS元日特番に維新幹部ら3人出演 「中立性に問題」社内調査へ

維新

西田理人
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 元日に放送された毎日放送のトーク番組「東野&吉田のほっとけない人」(関西ローカル)に、日本維新の会の元代表の橋下徹氏大阪市長松井一郎代表、大阪府知事吉村洋文副代表の3人がそろって出演したことについて、同社の虫明(むしあき)洋一社長は1月19日の記者会見で、政治的中立の観点から問題視する意見があったとして「(社としても)問題意識を持っており、調査を命じた」と明らかにした。

 同社によると、番組は東野幸治さんとブラックマヨネーズの吉田敬さんが様々なゲストを招き、根掘り葉掘り質問を重ねるバラエティー特番。昨年1月から不定期の単発番組として、計8回放送してきた。元日の放送では、橋下、松井、吉村の3氏が登場し、文通費問題や衆院選の評価、大阪・関西万博などの政治的な課題についても見解を語った。

 虫明社長によると、放送前から内容について問題点を指摘する声が社内で上がっていたという。視聴者からも約20件の問い合わせが寄せられたほか、放送後に開かれた社内の月例番組審議会でも、中立・公平性を求める放送法の観点から問題視する意見が出ていた。このため、社内に調査チームを立ち上げて制作過程の調査を指示。虫明社長は「企画段階からブッキング、制作、オンエア前のチェック状況まできちんと調査した上で、コメントを出したい」とした上で、「政治的公平性を欠くといった意見が上がっているならば、非常に残念に思う」と言及。その結果を3月の番組審議会で報告するとした。(西田理人)

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