がんサバイバー「元気に楽しく生きている」増える動画発信、注意点も

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上野創 遠藤隆史
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 ユーチューブで動画を配信するがん患者や経験者が増えている。顔を出して実体験や治療時の工夫などを語るほか、医療者をゲストに呼んだり、ライブ配信で他の患者と交流したり。コロナ禍で外出しづらいなか、見る側には自宅でほかの患者の経験を知り、励まし合うこともできる便利な手段だが、不確かな医療情報には注意も必要という。

 今月3日に配信された「癌(がん)になって気づけたこと」と題した動画。クリックすると女性が「改めて自己紹介をします」と笑顔で語り出した。

 女性は新潟市に住むヒダノマナミさん(34)。4年前に子宮体がんのステージ4と言われ、手術で子宮と卵巣を摘出した。抗がん剤を打ち、経過観察中であること。更年期のような症状が出ていること。告知後の経緯や今の状況を率直に明かし、「今年は車で全国を回り、皆さんと交流したい。がんになったけどめちゃめちゃ元気ですと伝えたい」「人生は有限で、最終的にはだれでも死んでしまう。後悔しないために常に行動するようにしています」などと語った。

 友人の勧めで、まだがん経験者の動画配信が珍しかった2018年にユーチューブへの投稿を始めた。「参考になった」「勇気が出た」「検診に行きます」などの声が寄せられ、「私の発信が役立つなら」と、これまで約170本を配信。テーマは脱毛やウィッグ選び、保険、お金、性、治療の後遺症などさまざまだ。

 一人で語る形式だけでなく…

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