大久保貴裕
広島県の湯崎英彦知事は3日、新型コロナウイルスの感染急増を受けて臨時の記者会見を開き、「県内でオミクロン株の市中感染も始まっている。拡大が懸念される」と述べた。広島県内の感染者の行動履歴の分析結果として、集団感染が明らかになった米軍岩国基地がある山口県岩国市と「関連のある感染例が多く認められる」と指摘した。岩国は広島県に隣接する。
広島県内では昨年12月21日まで「感染ゼロ」が約3週間続いていたが、年末から感染者が急増。1月2日には新たに57人、3日には40人の感染確認が発表された。
また広島県が昨年12月下旬以降の感染者の一部にゲノム解析をしたところ、変異株「オミクロン株」の感染確認が3日までに14人になったという。(大久保貴裕)