第4回余命2年宣告、科学者は「サイボーグ」を選んだ 老いの概念が変わる
米製薬大手ファイザーの日本拠点の一つで社長を務める石橋太郎さんは、自宅でスマホを手にとり、メールのチェックを始めた。2020年11月9日夜9時ごろ。時差のある海外からの連絡が増える時間だ。
届いていたのは、ファイザーの報道発表だった。石橋さんはファイザーR&D合同会社の社長として、国内の臨床試験などを担当してきた。
発表は、開発中の新型コロナウイルスmRNAワクチンを約4万人に臨床試験した中間解析だった。
読み進めて、石橋さんは恐怖だけでなく驚きでも鳥肌が立つことを知った。
新型コロナワクチンは、発生から1年たらずで実用化されました。驚くべきスピードをもたらしたのは、医療技術の発展です。SFのような世界がもう目の前に迫っています。そこに何が待っているのでしょうか?記事後半では、AIと融合し、「サイボーグ」になろうとしているある科学者の姿を伝えます。
新型コロナ発症を予防する効…
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- 【視点】
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