「走行中の車内で刃物」想定、臨時列車で訓練 JR四国と愛媛県警

長田豊
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 東京・京王線車内で乗客が刺された事件などを受けて、愛媛県四国中央市のJR予讃線で16日、四国中央署とJR四国が訓練を行った。走行中の列車を使い、刃物を持った犯人が暴れた場合の対応を確認した。

 訓練用に臨時運行された普通列車1両に署員とJR四国の社員約10人が乗車。伊予土居駅から伊予三島駅までの約15分間、刃物のような物を振り回す犯人役の署員を、車掌が座席の座面シートを外して盾代わりにして防いだり、高松市の運転指令室や110番に通報して乗客を車両前方に避難させたりする、本番さながらの訓練が続いた。最後は停車した伊予三島駅で乗客を避難させた後、列車内で犯人役を取り押さえた。

 伊予三島駅の佐野浩二駅長は「今年に入って列車内の事件が続いている。日頃から構内や車内を巡回し、事件の発生を未然に防ぐ努力を続けたい」と話した。(長田豊)

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