統計書き換え、鈍る追及 背景に立憲の転換「ただす立場もあるけど」

有料記事立憲国交省の統計書き換え問題

小手川太朗 横山翼
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 国の基幹統計である「建設工事受注動態統計」のデータを国土交通省が無断で書き換えていた問題が発覚した15日、補正予算案審議の大詰めを迎えていた衆院予算委員会では、政府をただす立場の野党側が追及する場面は目立たなかった。野党第1党の立憲民主党が「政策提案型」への転換を掲げたことが影響している。

 「統計の信頼を回復するまでは(来年度の)本予算の審議に入れない」

 同日午前、衆院予算委で、立憲の階猛氏は岸田文雄首相にそう迫った。事実を認め、再発防止に言及する首相に、なおも第三者委員会の設置と調査などを求めたが、具体的な言質は取れないまま審議は進んだ。

 続いて質問した立憲の城井崇氏はこの問題には触れず、「学費の半額免除などを実現する議員立法を提案している」「我々からも政策提案を続けたい」などと繰り返した。日本維新の会国民民主党共産党もこの日の予算委でほぼ取り上げなかった。

「批判することへの批判、恐れて」

 立憲の追及姿勢が弱まる背景…

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    プチ鹿島
    (時事芸人)
    2021年12月16日15時40分 投稿
    【視点】

    今朝の一面は次のふたつが並びました。『国交省、自ら統計書き換え 』『赤木さん自死 国が賠償認める 遺族側、幕引き批判 森友改ざん』。しばらく紙面を見つめてしまいました。 昨日の衆院予算委で立憲の階猛氏が首相に国交省統計書き換えについて

    …続きを読む