HIS子会社以外も調査 GoTo不正受給疑惑、国交相が方針

初見翔
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 斉藤鉄夫国土交通相は14日の閣議後会見で、政府の観光支援策「Go To トラベル」事業で不正受給がなかったかを広く調査する考えを示した。旅行大手「エイチ・アイ・エス(HIS)」の子会社で不正の疑いが浮上したことを受け、ほかの事業者にも調査の対象を広げる。

 斉藤氏は会見で「不正は決して許されない」と強調し、「本件以外の事案も含め、改めて不正や不適切な事案の調査を徹底するよう指示した」と述べた。

 HISでは、傘下の旅行会社2社が昨年に少なくとも延べ1万8千泊以上の架空の宿泊代金を給付申請した疑いが浮上。国交省による調査では、HISの元役員が社長を務め、客室を提供したホテル運営会社「JHAT」(東京)も対象になっているという。

 同事業の再開は来年以降、補助額の上限を下げるなどして行う方針。斉藤氏はこの日、再開の時期について「専門家の意見を踏まえつつ、年末年始の感染状況を見極めて判断をしたい」と述べるにとどめた。(初見翔)

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