誘拐容疑で男女を逮捕 被害の女子高校生は薬物中毒死 滋賀・守山

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 女子高校生(19)を誘い出して家に連れ込んだとして、滋賀県警は13日、いずれも無職の入江公史郎容疑者(38)=同県守山市=と金城え夢(む)容疑者(21)=岐阜県関市=の男女2人を未成年者誘拐の疑いで逮捕したと発表した。金城容疑者は容疑を認め、入江容疑者は「誘拐した覚えはない」と否認しているという。高校生は入江容疑者宅で死亡が確認され、司法解剖の結果、死因は薬物中毒と判明した。

 守山署によると、入江容疑者宅から抗不安薬や睡眠導入剤などの空き殻が計100錠分ほど見つかった。高校生に目立った外傷はなく、争った形跡もないという。県警が詳しい経緯を調べている。

 逮捕容疑は、11日午後3時45分ごろ、通信制高校に通う京都市内の高校生が未成年であると知りながら、「知り合いの男の家にいるけど来ない?」などと携帯電話で誘い出し、同市内で合流。車で移動して同日午後6時ごろ、入江容疑者が住むアパートに連れ込んで誘拐したというもの。

 両容疑者は、SNSを通じて高校生と知り合ったとみられ、初対面だったという。高校生と3人でアパートで一夜を過ごしたが、朝起きると高校生が室内の廊下で倒れていたという趣旨の供述をしているという。

 両容疑者は12日午前11時ごろ、119番通報。消防から連絡を受け、駆け付けた警察官が、現場で高校生の死亡を確認したという。

 アパート周辺に住む自営業の女性(29)によると、付近の道路は人通りが少なく、住民以外はほとんど通らないという。女性は「このあたりでは、事件どころか、不審者の情報すら聞いたことがない。一体何があったのか」と驚いていた。

 現場のアパートはJR琵琶湖線守山駅から南西約800メートルにあり、周囲は住宅や田んぼが混在している。

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