硬膜下血腫で引退の元世界王者山中竜也さん復帰へ JBCルール改正

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伊藤雅哉
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 世界ボクシング機構(WBO)ミニマム級元王者で、硬膜下血腫のため2018年に引退した山中竜也さん(26)が現役復帰する見通しとなった。関係者への取材で10日、分かった。

 日本ボクシングコミッション(JBC)はこれまで頭蓋内(ずがいない)出血が認められた選手のライセンスは自動失効するとのルールを設けていたが、一定の条件を満たす場合、ライセンスの再発行を認める新たな規程を設けた。山中さんに適用される見込みという。

 規程は9日付で告示された。

 「(頭蓋内出血による)一律のライセンス失効はボクサーの利益を毀損(きそん)する可能性を否定できない」としたうえで、JBCの健康管理委員会で協議を重ね、「再発の可能性が健常者と変わらないと判断された場合、ライセンスの再発行を認める」とした。

 山中さんは大阪府堺市出身。高校に進まずプロ入りし、17年8月に22歳で世界王者になった。18年7月の2度目の防衛戦で敗れ、その試合後に硬膜下血腫の診断を受けた。23歳で引退を余儀なくされた。

 その後、大阪・北新地の飲食…

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